遠ざかっていたタイトルを自力で手繰り寄せた理由。
今までと大きく何が変わったのか?
今後の為にもしっかり、記録しておこうと思います。
7/7(日) 中国・四国マイナー大会“優勝”

①上のレベルを経験してついた“自信”

シートノックや、投球練習を見た選手から感じた“自信”、“これならいける!”

好投手のストレートだって、上の大会で見てきたものと比べれば、、、

練習で見たこともやったことも無いことが、いきなり試合で出来る訳ありません。

打てる打てないは抜きにして、速い球を見た経験が最高の財産となりました。

 

②打席内での考え方の“変化”と自主トレ

試合では監督さんを中心に、フリーバッティングの延長になることなく、

バントで揺さぶったり、ミートに徹したりと何とかしようとする意志が見られました。

これも4年生が前大会MLB杯の現実を受け入れて、しっかり反省し、家でもバットを振ったから。

試合を通して、自信が確信に変わっていく瞬間が見れて幸せでした。

 

③“チーム力”の形成

このチームに最も足りなかった “チーム力”。

おそらく、メジャークラスで厳しく指導を受けたのでしょう。

お互いがお互いに対して関わりを持てるようになってきました。

チーム力を上げる方法は大きく3つありますが、その1つが周りと関わりを持つこと。

これは、意識的に周りに目を配るところから始まります。見て、感じて、考えて、伝える。

メジャー学んだことを下級生に伝えて下さい。もっと“チーム力”が上がっていくと思います。

 

④副キャプテンの意識の変化

今までは試合が終わる度、キャプテンは1人でぐったり。

副キャプテンも自分のことで精一杯で、周りを気にする余裕なんてありませんでした。

それが、上のクラスを体験し、厳しい環境の中で助け合うことで、意識に変化が出てきました。

試合中に、副キャプテン中心に会話が。。。そして、野手主導でタイムも取れました。

これが今大会のハイライトの1つ。

小さなことですが、そんな小さなことでチームって劇的に進化するんです。

 

⑤家庭での暖かくも厳しい、、、教育?

何年か少年野球に携わっていますが、今年の保護者は良い意味で体育会系。教育も立派です。

普通は、“我が子のほうが、、、”から始まりそうなもんですが、、、

「そんな態度のお前が出るくらいなら、頑張っている他の子が出た方がマシ。代わってもらえ。」

「なんでお前がスタメンなん?学年だけで実力で選ばれている訳じゃないし、勘違いするなよ。」

「野球が出来ないんだけら、せめてチームのために声は出せ。それならできるだろ。」

冗談では無く、本気で言われています。それは親も客観的な視点でチームを一番に考えているから。

これって意外と大事なことで、変な勘違いをすることなく、意識が自分→チームへと変わっていきます。

 

⑥チームの一体感

マイナーで勝つにはこれが一番重要。それは解っていましたが、、、どうやって??

最大のテーマでしたが、あることをきっかけに、これを生み出す要因が解っちゃいました!!

 

優勝できた一番の要因は“”選手”にありますが、この雰囲気を作り出した影のMVPは、、、

 

“お母さん!!”だったんです!!

 

えっ?と思うかもしれません。でも間違いありません。

食事?洗濯?それも十分なサポートですが、違います。

 

振り返れば“優勝”にかかわるとても重大な決断と指導をしてくれたと思っています。

 

当然ながら指導者、そして試合に夢中なお父さんの視線はグラウンドの中。

野球については解ったようなことを言ってますが、意外と人間の視野って狭いんです。

普段からそんな状況を冷静に見ていたんでしょう。。。

 

チームの一体感がどこから生まれているのかを冷静に教えてくれました。

 

当然、スタメンで試合に出ている選手は高いモチベーションで試合をします。

調子が良ければ声がでますし、悪ければ声が出なくなります。

それを切り替えたり、サポートしたり、流れを変えるのがベンチメンバーの役割。

でも、ベンチメンバーがスタメン並みのモチベーションを維持することは難しい事。

 

そう、チームの一体感を生み出すのに、最もマネージメントを要していたのはベンチだったんです。

 

試合前。お母さんはベンチメンバーに声を掛け、具体的な役割を指示したんだと思います。

普段から練習を見ているお母さんは、子供の性格までを十分に把握。

キーマンをつかまえてベンチが試合中、自発的に動けるようコントロールしてくれました。

 

不要なジャグを思い切って撤去。代わりにアイシング道具を設置。

 

ベンチメンバーの理想は、、、出場選手を全力でサポート。

いつでも試合に出れる準備をしながら、グラウンド内の選手と一緒に戦い、

選手が常にベストな状態でグラウンドに立てるようドリンクや、アイシングを準備して

選手を気持ちよく迎え入れ、送り出してやる。

 

そんなこと普通に考えればわかることですが、果たしてこれが出来ていたでしょうか?

試合中にベンチの前でドリンクを飲んでみたり、選手より先になんてことも、、、(汗)

 

今回、そこに大きな改善が見られました。 

ベンチメンバーは自分の気持ちを抑え、帰ってくる選手に声を掛け、ケアーをしていました。

今までは考えれれないくらい、大きく変化した部分だと思います。

 

選手もベンチも指導者も保護者も全員が同じ方向を向く大切さを、勉強させてもらいました。

 

この優勝に驕ることなく、地に足つけて同じ方向を向いている限り、安芸の快進撃は続くはずです。

 

次は、メジャーの番だ!!がんばれ、全日本選手権!!