先週のホームページを見て、お母さんから質問をいただきました。
野球のサインって??何??必要なの?
まずサインとは、、、
リトルリーグでは、単独で盗塁を試みることはあまりありません。
それはリトルリーグではリードを禁止しているから。
それでも盗塁が行われるのは、自分勝手に走っているのではなく、監督さんの指示であることが多いです。
試合中ランナーに向かって“次は盗塁ね!”って叫ぶわけにいかない。
また、バッターに“次のボールで走るから、打たないで!”って叫ぶわけにもいかない。
野球では、このような作戦を、自チーム全員に伝達する手段として、サインが使われています。
サインは、相手にわからないように作戦を伝達する、自分達だけが理解できる秘密の言葉。
子供にサインを出すのを見て、自主性がない、のびのびできないなど批判的な意見があるのも解ります。
ですが、ティーボールを卒業する3年生頃からは、この秘密の言葉は “必要” だと考えています。
自分勝手なプレーを許して、勝敗の責任を一人の選手に負わせるのは酷すぎる。。。
また、色々な迷いを取り除いて、思いっ切ってプレーすることができる。。。
使われているサインは、メジャー(高学年)や、シニア(中学)ほど複雑なものではありませんが、
近い将来、必ず必要になるので、そこで苦労しないためにも指導しています。
各学校から音楽が大好きで集まった吹奏楽のクラブチームで、
指揮者を無視して勝手な演奏をしたら、、、
一人の奏者が、違うリズムを奏でていたら、、、
自主性があり、のびのびしていて、子供らしくて良い?
たった1度のシンバルの音だって、任されている仕事があるはず。
メインのトランペットだけでは吹奏楽が成り立たないことは小学生でも解ります。
ですから、それを見落としたり、無視したりすると、とても残念な気持ちになります。
選手それぞれの技量に合わせて、監督さんが作戦を実行に移します。
それは、選手を尊重し、信頼しているから。
入団して2、3ヶ月の子にサインが出ることはまずありません。
監督さんは、すべての選手にそれを伝達します。
野球も吹奏楽もどんなスポーツも一緒。チーム全員が同じ方向を向いていることが大事。
野球を理解し、自分の考えをしっかり持って、確実に行動に移す。
野球が理解できず、自分の考えを持っていなければ、確実な行動には移せません。
それを、チームとして最初から最後まで集中してやりきる。
それが出来たとき、勝敗に関わらず“素晴らしかった”と言ってもらえる試合になるんだと思います。