“コーチってキャプテンに厳しいよね”って言われました。
そう、その通り!!
そもそもキャプテンって、何?
明るくて、声が大きくて、勉強ができて、運動神経が良くて、野球が上手??
理想かもしれませんが、そんなことは求めていません。
キャプテンで一番大切なことって何だと思う?子供たちに聞いてみました。
真剣に考えて、“みんなをまとめること”って答えてくれました。
大正解!!でもどうやったら、、、
チームメイトに“気配り”できることが一番大切。
私も4年生で初めてキャプテンを任されたとき、
監督さんにとにかくうるさく言われたのはこの“気配り”と“感謝”でした。
練習は4年生から1年生までが2列に並んで、ランニングすることから始まります。
速い子供もいれば、ついてこれない子供も出てきます。
みんなが並んで走るためには、上級生は後ろを振り返り下級生の表情を観察しながら、
ペース配分を考えなければいけません。
これも“気配り”
上級生は時折、声をかけてあげ下級生を勇気づけます。“頑張れっ、あと少し”
これも“気配り”
“集合”この言葉がかかれば子供たちは時間内に監督さんの周りで円にならないといけません。
最後に来た人がすんなり入れるよう、最短の場所を空けておく。
これも“気配り”
きれいな円になるためには基準となる人が必要です。基準となる人が誰よりも先に行動する。
これも“気配り”
野球の道具の出し入れは、子供たちで行うことになっています。
ティー用のボールとか、重たいもの運ぶ時は2、3人で協力して運びます。
1人で運んでいるチームメイトがいればダッシュで行って助けてあげる。
これも“気配り”
低学年の子は靴ひもがしっかり結べません。
でも解けてしまうようなことがあれば、全員の貴重な練習時間や、真剣勝負の間を潰してしまいます。
自分の準備が出来たら下級生の靴ひもをしっかり結んであげる。
これも“気配り”
練習後、大切なボールがグラウンドに落ちていたら、、、
休みたい気持ちを我慢して、グラウンドの周りを確認に走る。
これも“気配り”
お昼の時間、一つしかない手荒い場に列を作ります。小さい子が先。
これも“気配り”
上級生が周りを眺めて、自分が何をすればいいかを常に考え、誰よりも先に行動する。
おしゃべりで気づくことができなければ、強烈な言葉が、、、おい4年!!
それができないとき、最初に怒られるのが、当然ながらキャプテンです。
上級生が下級生の面倒を見る。これは小学生の野球チームだからできること。
今だから覚えられる、今でしか覚えられない大切なこと。
気を配り、心を配る。
自らが率先して気を配り、誰よりも早く行動できるキャプテンの姿を見て、
同級生の意識が変わり、自発的に協力の手を差し伸べる。
上級生全員の意識を一気に変えることは不可能ですが、キャプテンだけなら短期間でも変えられます。
キャプテンの意識が変わるだけでチーム力って劇的に変えれるんです。
それが当たり前に出来るようになったとき、初めてチームとしてまとまります。
リトルリーグも、学童野球も、サッカーも、どんなスポーツも、、、
強いチームと言ってもらえるチームのキャプテンは、みんなそんなキャプテン。
安芸リトルマイナークラスは10年以上、“優勝”から遠ざかっていますが、
こういうところが変わっていかない限り、最後まで勝ち切れるチームにはなれません。
マイナー大会の試合後、監督さんから
“全然自覚が足りない、もっと成長して欲しい”といわれたの覚えていますか?
そんな様子を周りの子供たちはしっかり見ています。
“気配り”が出来る上級生に下級生は憧れ、さらに素晴らしいチームを作っていく。
まだまだ全然ですが、そんな良い循環が生まれるよう、指導していきます。