そして、ある少年野球チームからは、
新チーム移行を前に、チームの運営方法について切実な相談をいただいています。
興味本位で聞いてみると、悩みの種は “同チーム内でのつながりが無い” こと。
広島安芸リトルリーグのホームページを見て驚いたそうです。
子供会の野球チームですら運営が難しいと言われている中、なぜそんなにも一体感があるのか。。。
そんなところしかホームページには載せていないから(笑)というのは“冗談”で、少しでもお力になれれば。
その原因と、広島安芸リトルリーグの取り組みをご紹介致します。
5,6年生は“高学年”、4年生以下は“低学年”とチームが別れているみたいですね。
リトルリーグも、5、6年生は“メジャー”、4年生以下は“マイナー”とチームが別れています。
その構図はこれから上にいっても同じ。実力で“A”、“B”とチーム分けがなされます。
当然、各チーム、学年で練習試合や試合の日程、そしてロケーションが違ってきます。
“少年野球”でチーム間のつながりが無い1番の原因。
それはまさしく“親”だと思ってもらって間違いありません。
その証拠に、子供たちはチームが違っていても意外と仲がいいと思います。
問題はとても単純です。
自分の学年さえ良ければいいと思っている親がいないですか??
・同級生のコミュニティーのみを作ろうとする。
・自分の子の試合を見たいがあまり、与えられた役割に不満を言う。
・カメラは必需品。でも写真は一部の人にしか公開できない。
・学年毎での飲み会を頻繁に開催。
・同級生以外の人と話をする場が少ない。
“自分たちの代は” という話ばかりする人や、同学年ばかりで集まったり、
自分の子が出ない他チームの応援には行きたくないとなったら、危険信号。
これらの負のパターンは、広島安芸リトルリーグでは考えられません。
・コミュニティーは学年を隔てずオープン。
・試合での審判、記録、アナウンスは交代制で、最上学年が主体。
・写真はみんなの物。写っている写っていないに関わらず全て共有。
・飲み会はクラス、学年に関係無く周知され、自由参加。
・グラウンドの横では保護者が自由に話し、何かあればすぐに保護者会。
問題を解決する方法。
それはコミュニケーションを取ること。
それしかありません。
つまらない噂や陰口からは何も生まれないことは、社会経験があれば誰でも知っているはず。
そんなことを言う体力があるなら直接話し合えば良いだけです。
監督、保護者代表中心に、みんなで話し合って大切なことは決定していく。
指導者が率先して開かれたチームづくりを指導しているというのもあります。
・上のクラス挨拶は、学年関係なくチームの保護者全員にして回る。
・お昼はクラス関係なく全員一緒。子供は子供で集まって。保護者も指導者と一緒に集まって。
・同じ会場にいれば、どちらも応援合戦。上のクラスや卒団生までもが下のクラスを応援。
・大きな問題は直ぐ事務局に。チームとしての対応を即断即決。
“全ては子供達の為に!!”
野球に親のどうこうは全く関係ありません。
何より頑張っている子供に対して失礼。子供が可愛そうです。
学年が上だろうが下だろうが、役が付いていようが付いてなかろうが同じチーム。
まずは次練習から学年、チームを超えてコミュニケーションを取るところから始めてみて下さい。
P.S.
今年は保護者の役割は自分達で話し合って決めました。これもうまくいく要因の一つ。
(理由はあるんですが、昔は上の代が下の代の役割勝手にを決めて、、、なんてこともありました。)
先日も、ちょっとした話し合いがありました。
いつもより少しだけ離れた試合会場にどうやっていくか、、、
たかがそれだけの事ですが、低学年の子もいるマイナークラスでは、されどそれだけの事。
保護者役員で勝手に決めて“こうします”ってことだって出来たのに、、、しませんでした。
良い意見がたくさん出ましたよ。