親であれば誰もが子供の活躍を見たいもの。
何をしてあげられるか真剣に考えたことがある方もおられると思います。
ただ親に出来ることは“食トレ”と“食サポ”しかありません。
これはかなり重要で、ある程度上のレベルで野球をする選手はみんな体が大きいです。
他に出来ることとしては子供たちが野球を楽しめる環境を提供すること。
今週は卒団大会に向け、4年生のお父さん方が中心になってグラウンド周辺の清掃をして下さいました。
そして、特にお父さんが気を付けなければならないのがじっくり“我慢”すること。
子供が伸びていないと感じる場合、その一番の原因はお父さんであることが多いです。
子供のやる気のせいにしてしまいがちですが、子供の性格も親の影響が半分以上。。。
そのくらい打てよ、、、なんで捕れないの、、、活躍が見たい、、、
思いが強いほどお父さんの意識が先に行って、結果が付いてこない負のスパイラルにはまります。
バッティング、ピッチングはこうやって、守備はこう入って、、、家でも頑張っているんでしょう。
見るたびに打ち方、投げ方、守り方、変わっている子を見ると少し可哀想になります。
それで万が一でもケガをさせてしまったら最悪。
体の出来ていない子供にとって、投球は最も負荷がかかります。
(ユーチューブとかで紹介されている投げ方は子供には向いていないものも多数あります。)
正しくない投げ方で投げさせて、将来的に肘や肩の壊してしまったら、、、
毎週、指導者が球数に気を使い、起用方法まで考慮しているのが水の泡。
1週間トータルでどれだけ投げたかということは、とても重要なことなんです。
それではただの“私導”。
やらされた野球になってしまっています。
そういう子は“自分で考える”という一番大事な時間、雰囲気を与えられていません。
実はやらされた野球とやっているゲームなら、ゲームの方が楽しいと思っているかもしれません。
やらされている野球と、やっている野球。見分けるのはとても簡単。
子供が野球について質問してくることがあるか?
これが全てと言っても過言ではありません。
まずは自分が野球の中で色々なことを感じ、考えることが大切。
悩んで悩んでそれでも解らなければ、子供の方から絶対に聞いてきます。
“アウトコースにバットが届かないんだけど、何か良い裏ワザってある??”
“高めの甘い球がなんかわからんけどゴロになるんよね。どうすれば良い??”
チーム活動の中で、考えたり悩んだりすることで、野球の本当の楽しさを知り、
自らが学び、吸収していくからこそ野球が上手になっていくのだと思います。
マイナーレベルでは特に顕著ですが、投げる⇒捕る⇒打つの順番で上手になります。
打つことはとても難しく、クリーンヒットともなると、そう簡単には打てないようになっています。
やっている野球と、やれされている野球で大きな差が出るのもこの部分。
伸びている子は入団してから、半年、1年と時間が経つにつれどんどん打てるようになります。
逆に伸びていない子はなかなかクリーンに内野を抜くことができません。
私も初めはこの部分が理解できず、成長の妨げになっていました。
(1年生時の公式戦は4-0。ボテボテの内野ゴロばかりで全くヒットが出ませんでした。)
指導はとても大事ですがそれはお任せして、家庭では“私導”より“子導”。
学年に関係なく、子供から野球について自発的な質問が無ければ、“我慢”できていない危険信号。
もし、子供が打つことに伸び悩んでいると感じたら、
まずは、子供でなくお父さんの“子導力”を疑ってみると良いかもしれません。