“今年の目標はホームランを打つことです。”
ある年長さんの今年の抱負。
“ホームに帰ってきたらホームランと勘違いしてるわ(笑)”
可愛い抱負にみんなほっこり。
でも冗談ではなく、そうだったとしても素晴らしいことだと思います。
かわいい子には旅をさせる。良く出来た言葉だと思います。
野球を始めたばかりの低学年さんにとっては
ポテンヒットも、相手のエラーも、四球も全然関係なし。
塁に出れば、嬉しそうにしています。
それは、塁に出た瞬間からベース1周の旅がスタートするから。
先に進めるのか?我慢するのか?引き返すことの出来ない過酷な旅。
“みんなの待っているホームに帰りたい。”
自分で考えて解決しなければならない状況が、幾度となく起きます。
周りの声を信じて、自分を信じて、、、
状況判断ができなければ、すぐに旅は終わってしまいます。
もちろん親がついて行くことはできません。
唯一のサポートは、監督、コーチからの天の声のみ。
試合のなかでは、何が起きるかまったくわかりません。
初めての状況にも、柔軟に対応しなければなりません。
そして、閃いたアイデアをこっそり試してみたり、、、
様々な状況の中で、最後は自分の力を信じて一歩を踏み出す必要があります。
失敗を恐れずに、旅の終わりを考えずに、勇気を出して。
3、4年生になると、普通にヒットが打てだして塁に出ることも多くなって、、、
5、6年生になると、同じヒットでもその内容にまでこだわるようになって、、、
やることも、考えることも増えてきて、忘れてしまうんですよね。そんな気持ち。
ですからホームに帰って来ると、一段とたくましくなってきたように感じます。
そして、旅をさせてあげることが出来てよかったと、安堵の気持ちになります。
野球はホームに帰ってた選手の数が多いほうが勝ちとなるゲーム。
ですから、試合での走塁ミスは、勝敗を大きく左右することになります。
これを練習中にいかに真剣にやっているかが、試合で試されているんです。
今週もコロナの影響でみんなで集まって活動することは出来ませんが、
また、このベース1周の旅に出発するためにも、毎日バットを持つことだけは続けて下さいね。